「常識」とは辞書によると、「健全な社会人なら持っているはずのごく普通の知識・判断力」だそうです。ところが、私たちがよく常識と言うのですが、その人の置かれた状況や経験によって基準が変化します。
海外で、日系の製造企業の人がよく「この国の人は変わっている」と言うとき、たいてい「変わっているのは日本のほうだ」といった方が良いようです。だからこそ、日本が製造業で現在世界一という地位を占めているわけです。東アジア地域では、文化の共通性があり差は少ないのですが、その他の地域では違いを感じます。根本のところで人間のやさしさとかいうものは世界中変わらないと信じていますが、お互いを認め違いを理解することが重要だと感じます。
ところで、好評出版中の「セル生産」で、一番肝心なところで校正ミスをしてしまいました。出版直前に気づき以下のように訂正をかけました。
『 ポジションが、P31で第T象限から、第U象限としてあるのですが、P32,P33ですべて左右反対になっています。したがって P32,P33のポジションは、
(誤) → (正)
TまたはW → UまたはV
U → T
V → W
となります。 』
ところが出版社は、 簡単化のためか、P31のほうの図の象限を変えてしまいました。
なぜ、P33を変えて欲しかったのかという理由は、数学的に一般には、第T象限から第W象限の順が印刷されたP31の図だからです。
また、こだわる理由は、以前大学の不正入試で合格した一団が、三角形の頂点を頂点A、B、Cと右回りに記入して、数学が満点に近いのにおかしいと言われたのを知っているからです。同じように、象限の名称順が逆でもここでは定義なので問題ないのですが、「常識」に反するといった感じでしょうか。
